
夏野菜シリーズ 茄子➁
こんにちは ☆スターソフィア☆です
前回は茄子の歴史についてお話をさせていただきました。
今回は前回からの続きにはなりますが
文化と言い習わしについて
お話していこうかなと思います。
まずは皆さんご存知の方もいらっしゃるかと思いますが
・初夢の縁起物 : 「一富士、二鷹、三茄子」
(これは有名ですよねぇ~(^▽^)/)
・お盆の期間中には、故人の言霊がこの世とあの世を行き来するための乗り物として、
「精霊馬」と呼ばれるキュウリやナスで作られる動物を用意します。
作り方は、4本の麻幹あるいはマッチ棒、折った割りばしなどを足に見立てて差し込み、
馬、牛とします。
キュウリは足の速い馬に見立てられ、あの世から早く家に戻ってくるように。
ナスは歩みの遅い牛に見立てられ、この世からあの世に帰るのが少しでも遅くなるように、
また、供物を牛に乗せてあの世へ持ち帰ってもらうとの願いも込められているそうです。
・七夕の「七夕馬」に真狐や藁の材料のかわりに、キュウリやナスを使う地域もあります。
・ナスの黒焼きを原料にした歯磨き粉があります。
・子どもの嫌いな野菜としてあげられることが多いですね。
(皆さんはいかがですか?私の子で食べてくれたメニューもまた別で紹介しますね)
・二宮尊徳は夏前にナスを食べたところ秋茄子の味がしたため
冷夏になることを予測したと言われてます。
・「ナスと一緒に料理すれば、毒キノコで中毒は起きない」とする言い伝えがありますが、
全くの迷信であり、ナスにそのような効能は存在はしません!!
・中国では、日本人が写真に撮るときに言う「はい、チーズ」の声掛けのように、
「一~、二~、三~、茄~子」と言う文化があります。
茄子の「子」を発音した際に、
口が横に広がり、笑顔が作りやすい為であるそうです(^_-)-☆
ここまでで皆さんが知っていることはいくつありましたか?
言い習わし
「秋茄子は嫁に食わすな」
この言葉は
「秋茄子わささの槽に漬け混ぜて 嫁には呉れじ棚に置くとも」
という歌が元になっており、嫁を憎む姑の心境を示していると言う説があります。
また、
「茄子は防寒利、多色すれば必ず、腹痛、下痢す。女人はよく子宮を傷ふ(養生訓)」
などから、嫁の体を案じた言葉だという説もあります。
さらに、そもそも「嫁に呉れじ」の「嫁」とは「嫁が君(ネズミのこと)」の略であり、
それを、嫁・姑の「嫁」と解するのは後世に生じた誤解であるとする説があります。
(『広辞苑』第三版、「あきなすびの」の項)。
しかし、「嫁が君」は正月三が日に出てくるネズミを忌んでいう言葉であり、
「秋茄子わささの~」の解としては(季節が合わず)やや疑問ではあります。
ナスは熱帯の植物であり8月上旬までに開花・結実した実でなければ
発芽力の種子を得ることが難しいですね。
そこから秋ナスは子孫が絶えると連想したという説もあります。
「親の小言と茄子の花は千に一つの無駄もない」
ナスの花が結実する割合が高いことに、親の小言を喩えた諺。
「瓜の蔓に茄子(なすび)はならぬ」
非凡な子供を茄子に例えて、平凡な親からは非凡な子は生まれない、という意味。
似た諺として「蛙の子は蛙」があります。
また次回をお楽しみに(^^♪
☆スターソフィア☆
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