パソコン作業が風邪の原因? その注意点

パソコン作業が風邪の原因!?

私たち人間には、本来、普通に生活しているだけで、自分の能力を最大限に高められる。そんな仕組みがもともと備わっています。

その仕組みをコントロールしているのが自律神経です。

 

自律神経とは、あなたの命を維持するために必要な体の根本的な働き、たとえば、呼吸や心臓を動かす、消化、血液を全身に循環させる、体温の調節など重要な働きを担っている神経なんです。

その自律神経は、交感神経と副交感神経との大きく2つに分かれています。

 

 

不調になってはじめて気づく自律神経の存在。

大きな不調が起こってからそれを回復させるより、まずは自律神経からの些細な不調を見逃さず回復させる方がはるかに簡単で手間もかかりません。

今回は、自律神経の意外と知られていない「風邪をひきやすい」について、お話します。

風邪をひきやすい

 

「自分はもともと風邪をひきやすい」「季節の変わり目には必ず風邪をひく」と宣言するような話しをする方がいます。

そういった方には、パソコン作業が中心のデスクワーカーに多いようです。

なら、体を使う職業ではないから健康的ではないのか?と思ってしまいますが、もっと身近で些細な原因があるんです。

 

パソコン作業は、画面に集中して交感神経を高め続けます。このとき、私たちは自覚のない「ある行動」をしていて、それが風邪をひく原因になってしまうことがあるんです。

それは、「顔を触る」こと。

私たちヒトは、独立した一個の生物のように感じていますが、実は無害な微生物が何兆個も集まってできています。この微生物が食べ物の消化を助け、免疫を調整し、病原菌を撃退するなどの働きをしてくれているのです。

風邪ウイルスがこの微生物の集合体(ヒト)の一員になろうとして侵入。

 

当然、自らを繁栄させるため増殖しようとします。こうして私たち(ヒト)は風邪を引くわけですが、私たちの行動が、無駄に風邪ウイルスを体内に入れてしまうことがあるんです。

それは、顔を触って、手についた菌を目や鼻や口などの粘膜に届けてしまうことです。

実は、パソコン作業中の人は、5分に1~3回、顔を触るというデータがあります。これを1日に換算するとなんと!200~600回。

 

ちょっとまわりの人を観察してみてください。パソコンやスマホ作業をしながら、目や鼻を触っていませんか?

わざわざ病原菌を粘膜にとどけてしまう。なぜ、無意識にこんな行為がされるのでしょうか?

 

実は、パソコン作業のように体の運動を伴わずに交感神経活動が高まると、脳を覚醒する物質であるヒスタミンが過剰に分泌されるようになります。

 

 

ヒスタミンは過剰に増えるとで体がかゆくなる物質です。このことは、抗ヒスタミン剤がかゆみ止めに使われることからも分かりますよね。

また、脳が過剰に覚醒して顔まわりの敏感な場所がかゆくなり、そこを触る。そして粘液を通じてウイルスを届ける。結果、風邪をひくといった流れができてしまうんです。

 

 

 

なんだか理屈は分かったような気がしますが、では、どうすれば良いのか?ですよね。

この対策は、ずばり睡眠の質を上げることです。質の良い睡眠がとれていて、しっかり脳が覚醒した状態でパソコン作業にむかえていれば、過剰に覚醒してヒスタミンが増えすぎることも抑制できます。

なので、顔を触ることもなく、風邪ウイルスを無駄に体内に入れることもありません!

 

仕事中、パソコン作業をしながら顔を触ったら、「ハッ」と交感神経の過剰な働きに気づいて、その晩の睡眠を強化してみましょう。
と、言っても無意識にしている場合がほとんどですよね?
なので、普段から質の良い睡眠を少しでも心がけることが必要な対策になるのではないでしょうか。

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