
子供の熱中症には気をつけて
子どもは身体が小さい分、環境の影響を受けやすいです。同じ暑い環境の中にいると、60キロの人と20キロの人とでは、どちらも体の6割が水分だとすると、当然20キロの人の方が水分が少ない為、熱の影響を受けて先に体温が上がってしまいます。また、汗をかく能力も子どもは低いです。
腎臓の働きも大人に比べると弱いので尿も作りづらく、熱中症になりやすいのです。 特に乳幼児は自分からその環境から逃げるとか、水を飲みに行くとか、服を1枚脱ぐなど自らが出来ないので熱中症のリスクが高まります。 熱中症予防のポイントですが、子ども自身が気を付けるのではなく、保護者の方が注意してあげましょう。
(1)顔色や汗のかき方を十分に観察しましょう子どもを観察した時、顔が赤く、ひどく汗をかいている場合には、深部体温がかなり上昇していると推察できるので、涼しい環境下で十分な休息を与えましょう。
(2)適切な飲水行動を学習させましょう。喉の渇きに応じて適度な飲水ができる能力を磨きましょう。
(3)日頃から暑さに慣れさせましょう。日頃から適度に外遊びを奨励し、暑熱順化を促進させましょう。
(4)服装を選びましょう幼児は衣服の選択・着脱に関する十分な知識を身につけていません。そのため、熱放散を促進する適切な服装を選択し、環境条件に応じて衣服の着脱を適切におこないましょう
夏場ご家族や周りの方の体調が悪くなった時は、熱中症かもしれないと疑うことが大切です。まず声をかけてあげて、もし意識がはっきりしていなければ救急車を呼んであげなければいけません。
意識が普通でない場合は脳に症状が出ている場合が高いのですぐ呼んで下さい。意識がある場合は応急処置をして下さい。
日が当たらない場所に避難させたり、特に男性はネクタイをしめていたり、ベルトをとめていたりするので、緩めてあげて汗を乾かしやすくしてあげましょう。そしてよく冷やした、お茶やお水を飲ませましょう。
冷えていてもアルコールは飲ませてはいけません。 飲ませてあげると言っても、他人が飲ませるとむせたりする可能性があるので、本人に持たせて自分で飲むようにさせて下さい。
そのときにしっかりと持てないなどの症状があれば、救急車をすぐに呼んで下さい。また、処置が始まり、症状が良くならない場合も救急車を呼んで下さい。
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