
ギックリ腰対処方法
腰痛の代表的なものとしては、慢性腰痛のほかに、何かのひょうしに起こるギックリ腰があります。
荷物を持ち上げたり、落ちている物を拾おうとしたりしたときなど、前屈の姿勢を取ることがきっかけで起こります。
腰に激痛が走ったり、急激に脱力したりする症状です。
セキやクシャミなど、ささいなことで起こることもあります。
ギックリ腰になると、あまりに痛みが激しいので、腰が曲がったままになったり、歩くのに支障が出たりします。
安静よりもストレッチが効果的
少し前までは、「ギックリ腰になったら、とにかく安静がいちばん」というのが一般的でした。
しかし、最近の研究では、安静にするよりも、体を動かしたほうが回復が早く、再発も防げることがわかってきました。
実際、私も外来にギックリ腰の患者さんが見えたときには、腰を伸ばす施術をします。
診察台の上にあおむけになり、自分の足の重みで腰周りの筋肉をストレッチするのです。
「自重けん引」と呼んでいます。
ストレッチをすることで、緊張して収縮していた筋肉がほぐれ、痛みが和らぐのです。
ほとんどの患者さんは、曲がっていた腰が伸び、痛みが緩和します。
このストレッチは、自宅でも机やテーブルなどを使って行うことができます。
このストレッチは、下肢全体の重さによって背骨と骨盤をゆっくりけん引します。
すると、腰周りの関節や筋肉が、正常な状態に戻ります。
腰の痛みが激しいときは、あおむけになったり、起き上がったりするのは難しいので、家族などに補助してもらってください。
サポートしてくれる人がいないときや、机やテーブルがないときには1人でできるストレッチもあります。
壁を押しながら腰を伸ばす「壁押しストレッチ」です。
外出先で腰が痛くなったときなどにも行うことができるので、知っておくと便利です。
ギックリ腰ほどはひどくないものの、腰が痛いというときにも、壁押しストレッチを行うと楽になります
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