健康に欠かせない陰の実力者『腎臓』の働きに感謝

健康を支える陰の実力者『腎臓』の役割についてお話します。

私たちの身体にとっていらないもの、不要なものを尿として体外に排出し、身体の中の水分を一定に保つのが腎臓の主な役割になります。
しかし、腎臓の仕事は他にもあります。全身をめぐる血液の量と質を管理して、常に色々な臓器と対話をしながら全身を最適な状態でいられるように働いています。

役割1
生命の活動に必要な、血液の量と質をコントロールしている

腎臓は尿をつくる器官ですが、尿の材料は血液だという事を知っていましたか?
腎臓に流れ込んだ血液はフィルターで老廃物をろ過され、キレイになって再び血管に流されていきます。
ろ過された液体が尿の原料なんです。この原尿にはまだ、ミネラルやビタミン、ブドウ糖などの成分も多く含まれています。
腎臓は、その時々で身体に必要な成分と余分な成分の情報をキャッチして、必要な成分は原尿から再吸収し血液に戻され、余分なものは尿として排出しています。
このようにして、血液の量と質を絶妙にコントロールしているのです。

腎臓は一日でどのくらいろ過しているかというと、約1500Lの血液を処理して、約150Lの原尿をつくり、そのうち尿になるのは1.5L程になります。
つまり、約99%は血液に戻されるのです。このろ過と再吸収の働きで血液がキレイで質の良いものに再生されているのですね。凄い働きです!

役割2
色々な臓器と対話をして、その働きをサポート

腎臓は血液の量と質の管理以外にも、体内の働きを調整するホルモンなどの物質を分泌する器官の役割を果たして、様々な臓器と情報交換し生命活動を支えています。
赤血球の生成促進もその一つで、体内が酸欠状態になると、腎臓が骨髄でつくられる赤血球を増やす物質を分泌します。赤血球は身体の隅々に酸素を運んでるので、赤血球が増えると効率よく酸素が届けられるわけです。

また、血圧の調整にも携わり、血管の収縮、膨張を手助けする物質を分泌するこで血圧を一定に保つ手助けをしています。
更に、カルシウムの吸収を促進するビタミンDを活性化する物質を分泌することで、丈夫な骨づくりにも一役買っています。

腎機能低下に注意
腎臓の働きが低下しても自覚症状はなかなか現れません、60歳前後から機能は少しずつ低下していきます。原因はろ過するフィルターの硬化です。
加齢のほかにも、生活習慣病の影響をを受けやすく、高血圧、血糖値の高い状態が続くと毛細血管が硬化して腎機能が低下します。

腎機能が低下すると、本来ならば尿に出てこないタンパク質が漏れ出て尿の泡立ちが気になります。また、水分の排出がうまくいかなくなり、むくみや疲れやすくなったりします。

あまり目立たなくても役割は大きな腎臓、常日頃からいたわる習慣をみにつけ、このようなサインに注意して健康生活を送りましょう。

腎臓を労わる生活習慣とは

1:水分補給を適切に
身体の水分バランスを維持するために、水分不足に注意。
2:塩分は控えめに
摂り過ぎは腎臓に負担がかかり、血圧上昇を招くので控えめに。
3:ウォーキングの習慣を
腎臓の血流促進や生活習慣病の予防に役立ちます。
4:腰回りを冷やさない
腰回りが冷えると腎臓の血流も低下、ぬるめのお湯でじっくり温まりましょう。



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