
【人とペットの赤い糸】犬との暮らしで赤ちゃんの免疫が高まる?
ペットや人が有する菌が原因で、ペットから人、また人からペットへ感染する人畜共通感染症がある。
代表的な狂犬病をはじめ、さまざまな感染症があり、中には注意が必要なものもあり、動物病院で定期的にペットを診断してもらうことも重要です。
ペットは人間と比較して1年で4歳(小型犬や猫)から7歳(大型犬)年を取るので、最低でも年間2回から4回は動物病院で定期健診を受けてもいい計算になります。
2012年、犬が飼われている家庭で育つ赤ちゃんは感染症や呼吸器疾患にかかるリスクが軽減されるとの調査結果もあるんです。
米国小児科専門誌「Pediatrics(ペディアトリックス)」に掲載された。生後9~52週目の赤ちゃん397人を対象に行った調査です。
それによると、毎日ある程度の時間を屋外で過ごす犬が周りにいることで、生後1年以内の赤ちゃんの免疫力が高まる可能性があるそうで、猫でも同様の可能性が示されたようですがその効果は犬より弱かったとか。
研究によると、犬や猫が飼われている家庭の赤ちゃんは、せき、喘鳴(ぜんめい)、鼻炎などの感染症呼吸器疾患にかかる確率が約30%低く、また耳の感染症にかかる確率も約半分。
「動物との接触が免疫系の発達を助け、より整った免疫反応をもたらし、感染期間を短縮させるのではないか」と推論しています。
感染リスクの上昇が考えられる要因として(母親による授乳や保育施設の利用、さらには親の喫煙やぜんそくなど)を除外しても、犬と暮らす家庭で育つ赤ちゃんが発症する確率は著しく減少したことが確認され、抗生物質の投与回数も少なかったそう。
さらに詳細な調査が必要との事ですが、人、動物、環境の衛生に関係する専門家が連携して取り組む「One Health(ワンヘルス)」という考え方が世界で広まってきており、日本でも海外から専門家が参加した会議が開催されています。
いかがですか?まさに、人とペットの健康は、切っても切り離せない赤い糸で結ばれているといっても過言ではないのかもしれませんね!
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